「いい会社にお勤めですね。」

会社に勤めていたころ…。
世間では優良企業といわれる、一部上場企業。
この不景気な時期に良い給料とボーナスをもらって好きなものは何でも買えた。
私はブランド物なんかには興味がないから、もっぱら化粧品・美容関係・友達との食事なんかにお金を使っていた。
まつげにパーマをかけてみたり。
ネイルサロンでケアをしてもらったり。
美容院だって好きなときに行けた。縮毛矯正なんて最近でこそ1万円以下でできるけれど 3～4年前は2万円。
癖毛が気になる私には2万円なんて安いもんだとさえ思っていた。

それが、あたりまえの毎日。

いい給料をもらうにはいい仕事をしなければならない。いい仕事ってのは、「会社にとって」いい仕事。自分にとっていい仕事をしても評価はされない。
出る杭は打たれる。
愚痴を言って、我慢する。
我慢が貯まると私は浪費をする。
我慢は貯まってお金は貯まらない。悪循環…。

人に会社名を言うと決まって「いいところにお勤めなのね」と言われた。
はい、いいところですとっても。（にっこり）
ただし「外ヅラ」がね。
「ケッ」とココロの中で舌打ち。

まぁ、私に能力が無かったんだろう。
やるべきことを他人に押し付け、昇給にかかわる課題に一日集中する能力。ゴマをする能力。自分の評価のためなら平気で人を売る能力。
そういう能力に満ち溢れた、イエスマンだけで固めたいそんなとってもいい会社。
あたしはついていけなかった。バカバカしくて。
一から何か始めて、「あたしの武器はこのあたしだ！」と言えるものが欲しくなった。
夏に退社。
今は学校に通っている。
充実している。毎日少しずつ技術を身に付けていくことの喜び。辞めて本当によかった、と思う。

… 以上、今日は「きれいごと」編でおおくりいたしました。（爆